あなたはBUMP OF CHICKENというバンドを知っていますか?

このブログにたどり着きながら知らないという方は、逆にどうやってここまで辿り着いたのか教えてほしいですね、はい。

もうすっかり国民的バンドとなったBUMP OF CHICKENですが、あなたは「firesign」という曲ご存知ですか?

この曲はライブでは定番の曲ですが、ライブに行かない方はあまり聞き慣れない曲かもしれません。先に言っておきますが、このfiresignは信じられないほどの名曲です。

そんな「firesign」について語りつくしていきますよ!!

なおこの内容は私の想像の世界の話も含まれています。ご容赦くださいm(__)m


1.firesignは藤くんからヒロへのプレゼント説

よくfiresignの歌詞考察をしているブログを拝見しますが、大抵はこんな感じで書かれています。

「当時バンドについていけなかった増川に藤くんが贈った心優しい曲」的なヤツです。その物語はこうです。

当時別のギターメンバーがいたバンプでしたが、かくかくしかじかあってギターが脱退。代わりに入った増川だったがバンド活動のハードさについていけず、このまま音楽で暮らしていけるのか悩む。そんな姿を見かねた藤くんが増川に曲を作った。

それが「firesign」。

泣ける。確かに泣ける。

このストーリーは泣けてくるね。でもふと思ったことがあってですね…。

これ、本当なの?ソースなくない?…と。

いや、確かにバンドメンバーの弱音を公言する必要って全然ないんだけど、なんかストーリーとして出来すぎじゃね?と感じてしまうのです。

なんかこの「藤くんからプレゼント説」が有力な説のように語るバンプファンもいるけれども、もしこれがガセネタだった場合、めちゃめちゃ増川に失礼な話だと思いませんか?

いや、確かに本当かもしれないし、藤くん信者好きの方にとってみれば、そうであってほしいエピソードなのかもしれない。

でもさ、そこはちょっと考えましょうよ、と思うわけですよ。

2.firesignとは「ファンとバンプの絆の曲」説

そこでもう一つの説を提唱したいわけです。firesignって曲は、「ファンとの絆の曲」ではないか、という説です。

firesignという曲を知らないあなたも、今まで何となく「ラーラ、ララララララーァ、イェイー」て適当に歌ってたあなた必見の内容になっているはずです!!

※ここからは私の妄想がログインします※


知らない人のために話しておくと、以前から絵本を作りたいと公言していたバンプボーカルの藤くん改め藤原基央。

彼の作る曲にはそれぞれ物語があるんですが、「fire sign」では第三者の視点として主人公たちについて語られているんですよね。これはファンの方なら何となく分かっていた人も多いかもしれませんね。

思いを込めた旗 ⇒「メロディーフラッグ」
自分の笑顔だけ見当たらない ⇒「ラフメイカー」
汚れた猫 ⇒ 『K』のクロネコ
旅立つ人 ⇒ 『ロストマン』

この一つ一つについて丁寧に深読みしていきたいと思います!

➀firesign×メロディーフラッグ

さて、まずはメロディーフラッグから考察していきましょう!メロディーフラッグはアルバムjupiterに収録されている名曲の一つです。

優しいギターと藤くんの声で包容力全開でいくと思いきや、途中からはガッシガシのギターサウンドになるめちゃめちゃかっこいい曲です。

firesignの考察にあたり、まずはメロディーフラッグの歌詞を見ていきたいと思います。まず「メロディーフラッグ」とは何かという点を紐解いていきましょう。

生きてきた分だけ増えた世界が 作る迷路
その中で僕らは 目印を深く突き刺した

ははー、なるほど。つまりメロディーフラッグとは人生を迷いなく進めるための目印であり、「僕ら」とありますので、バンプとリスナーをつなぐ象徴でもあります。

そこで涙をこぼしても 誰も気づかない
何も変わらない 少しでもそばに来れるかい?
すぐに手を掴んでやる

そのバンプとリスナーが集まる「目印」こそが「メロディーフラッグ」なわけです。

そんな大事なフラッグなんですが、なんとfiresignでは「支えてきた旗を今まさに、引き抜くと決めた人がいる」という衝撃的な歌詞が並んでいます。

…ってことはですよ、ちょっとややこしい話をしますが、

「引き抜くと決めた人がいる」のを見ているのは藤くんなので、このフラッグを抜いているのは私たち「リスナー」ということで、もっと言えば「バンプに手を掴んでもらわない決断をした人⇒離れていったファン」と言えませんかね。

そんな人への藤くんからのメッセージとしては、「旅立つ人よ、その行く先を照らす灯りは君の中に」って言葉なのです。

ここでポイント!

メロディーフラッグ内の「僕ら」を藤くんと増川とする説もあるんじゃない?という方。さすが、鋭い指摘です。ですが、firesignでは「引き抜くと決めた人がいる」⇒「旅立つ人よ~」と繋がるので、旅立ってしまっているんですよね。つまり、「僕ら」=「藤くん&増川」ではないという見解です。

わー泣ける。「もう俺らいなくても大丈夫でしょ。歩けるよね?」ってことなんですよね。おいおい、この時点で泣けるぞ。

しかし、その離れていくファンに対して藤くんの気持ちはここでは述べられていません。そこについては後述のロストマン編で考察していきます!

➁firesign×ラフメイカー

さて、次はラフメイカー編です。ラフメイカーはバンプの1stシングルのカップリングとして発表された曲でしたが、昔から根強い人気がありました。

後にpresent from youに収録され、多くの人に知られることになる曲です。このラフメイカーですが、文字通り「笑顔を作る人」が主人公の物語。端的に言えば、笑顔を持ってきたのに全然取り合ってくれないって唄ですね。

さて、あなたはお気づきでしょうか。このラフメイカー、曲の中で全く笑っていません。そうです、ラフメイカーは誰かを笑顔にしても、自分が笑顔になることはないのです。

むしろ「消えてくれって言ったろ」なんて言われて精神崩壊して「どうしよう、泣きそうだ」なんていう頼りない側面も見え隠れしますね。

firesignの中ではラフメイカーについてこのように歌詞にしています。

誰かのために生きる という
思いを込めた 旗を抱き
拾って来た 笑顔の中に
自分の笑顔だけ 見当たらない
いつか聞こえた 泣き声を
ずっと探してきたんだね

なるほど。まずとても重要なことは、ラフメイカーに出てくるあいつメロディーフラッグで旗を立てた人は同一人物だということです。

つまりこの「ラフメイカー=リスナー」ってことなんですかね?

この曲を聴いていると、なぜか泣いている方がリスナー自身で、ラフメイカーがピエロのような架空の存在と考えてしまいがちですが、この歌詞の流れだとどうやらラフメイカー側がリスナーのようです。

よくよく考えると「小さな鏡を取り出して俺に突き付けてこう言った あんたの泣き顔笑えるぞ」って、めちゃくちゃ単純で、「苦肉の策」感を感じませんか?笑

ラフメイカーに特別な能力なんてないんです。ただ、「誰かのために生きるという思いを込めた旗を抱き」ながら生きている「ラフメイカー=リスナー」なのではないでしょうか。

➂firesign×『K』のクロネコ

続いては言わずもがなの名曲「K」のあのクロネコちゃんについてです。

「汚れた猫が歩いていく」って歌詞だけでグッと来ませんか?

この猫が仮にあの「K」の猫だったとすると、ご主人の恋人に手紙を渡すという使命に駆られて、走って、転んで、石を投げられ、満身創痍になりながらなんとか使命を遂げて死んでしまった、ということになります。

このfiresignの中で猫を見た主人公は、クロネコちゃんの必死の行動を第三者的な視点から語っています。ただ、「汚れた猫が歩いていく」に続くフレーズは「行きの道か 帰りの道か」とあたかもこの猫がどこかに向かっていることを示唆するような話しぶりになっています。

Kに登場するクロネコちゃんと明言はしてはいませんが、恐らくあの猫だと思っていいのではないかと個人的には感じています!

➄firesign×『ロストマン』

さ、続いてロストマン編です。この時点で当記事は3000字を超える大作になっていますから、休み休み読んでくださいね。特にこのロストマン編は長いです(笑)

このロストマンですが、「ロストマン」は直訳すると「迷い人」という意味になります。そして、メロディーフラッグ編でもお伝えしましたが、このロストマンはfiresignの中で「旅立つ人」と表現されているのではないかと考えています。

つまりバンプからリスナーに送られた惜別の歌であり、別れの歌であり、激励の歌でもあり、何とも涙腺をそそる内容になっています。

さて、まずは出だしの歌詞です。

状況はどうだい 僕は僕に尋ねる
旅の始まりを 今も思い出せるかい

勘のいい人ならもう気付いているはずですが、、、旅の始まりってなんだと思います?

バンプの旅の始まりは当然デビュー曲ですよね。彼らのデビュー曲は「ダイヤモンド/ラフメイカー」です。ここで私、鳥肌が立ちました。

たぶんですけどこれ、デビュー曲からユグドラシルまで、誰かのために生きるという思いを持った人との旅、つまり「ラフメイカー=リスナー」との旅を指しているないでしょうか?

このロストマンでは「支えてきた旗」を引き抜いた人に向けて藤くんの思いが綴られています。

強く手を振って 君の背中に
さよならを叫んだよ
そして現在地 夢の設計図
開く時は どんな顔

あーー。

BUMP OF CHICKENから遠ざかるリスナーに、藤くんはずっと手を振っていたんですね。ごめんね、藤くん。振り返ることすらしてなかったよ。こんなに思っていてくれてたんだね。そして、ここからは藤くんサイドの話が展開されます。

強く手を振って あの日の背中にさよならを
告げる現在地 動き出すコンパス
さぁ 行こうか ロストマン

ラフメイカーだった私たちにさよならを告げた藤くんの「コンパス」が動き出します。

そしてこう続きます。

破り損なった 手作りの地図
シルシを付ける 現在地 ここが出発点

そうです。藤くんも新しい「シルシ=メロディーフラッグ」を付けたのです。

※個人的にはここで地図を破り損なっているのはなぜなんだろうと思いましたが、これってグングニルで言っていた「宝の地図」ですよね?しかもグングニルってsailing dayでも同じ主人公の事を…って、もう連鎖が止まらない…(笑)

そしてこの歌の最後はこう結ばれています。

再会を 祈りながら

離れていく「ラフメイカー=リスナー」を見送る地点にシルシをつける意味。それはバンプとリスナーの目印であり、藤くんにとっては「またここで会いたい」という意思に他なりません。

うわーーーーー。ちょっとやばいいい。なんか、鳥肌立ちません!?!?古参とか新参とか話してたけどそんな議論どうでもいいくらい藤くんが、バンプが一気に愛おしくなってきたーーー。

firesignに話を戻しましょう。firesignではこのロストマンに込められた壮大な思いを以下のようにまとめています。

旅立つ人よ その行く先を
照らす灯りは 君の中に

この一言にロストマンで言いたかったことがズバッと表現されています。詩的でいて、とても突き刺さる歌詞ですよね。

やっぱり、どう考えても増川に送った歌だと思えないですよね(笑)

3.番外編:orbital periodもちょっと考察!

firesignについてアツく語ってきたわけですが、ロストマンで再会を祈っていた藤くんの思いは以後どのように表現されていくのでしょうか。

それを紐解くカギはユグドラシルの次に発表されたアルバム『orbital period』 の『voyager』の冒頭に隠されています。

〇月✕日本日モ通信試ミルガ応答ハ無し
ワタシハドンナニ離レテモ イツモ
アナタノ周回軌道上

昔から、なぜこの曲のタイトルが「voyager=旅人」なのか不思議だったんです。でもここまでお付き合いいただいた皆さんは分かりますよね?

この「応答願ウ」と言っているのは藤くん自身であり、ロストマンで再会を祈った後も、私たちにひたすら交信してくれていたんですね。

そして、こう続きます。

夜空に光を放り投げた
あの泣き声はいつかの自分のもの
記憶に置いていかれても
活動は続く 遠く

「あの泣き声」って、絶対に「ラフメイカー」のことですよね。しかもそれまで無機質なカタカナだった歌詞が平仮名に変わり、どこか温度感を感じるのもグッときます!

ご存知の通り、orbital periodからBUMP OF CHICKENの作風は大きく変化します。一部では「バンプはもはやロックバンドではない」なんて言われたりもしています。

しかし、実は一貫した物語は続いていて、藤くんにとってみればずっとリスナーとの絆を唄ってきたということなのではないでしょうか。

4.firesignの考察まとめ!

さて、いかがだったでしょうか。

もちろん、「いや、それはおかしくない?」って点もあったかもしれませんが、改めてBUMP OF CHICKENというバンドが私たちにいつでも寄り添ってくれているバンドであり、今をときめく米津玄師RADの野田さんに影響を与えたとんでもないバンドだということを再認識できました。

バンプの曲に散りばめられた愛情を私たちも気づけるように感度高くしていたいものですね。

ここまで読んでいただいてありがとうございました!!もし宜しければ「こんな変なこと言う人いるけどどう思う?」なんて私のこのブログをバンプファンとの話のネタにしてくれるととっても嬉しいです^^

それでは、また!